『太陽は動かない』

吉田修一の『太陽は動かない』、産業スパイたちが情報を巡り、世界中を飛び回って務めを果たそうとする展開は純粋に面白かったです。『悪人』の印象が強かった著者に、こういうタッチの作品を書き上げたことに対する意外性も感じました。騙し合い、裏の取り合いの連続は読者の興味を離しませんが、少し荒唐無稽な印象も受けます。

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