村上龍の『置き去りにされる人びと-すべての男は消耗品である。』 、筆者が伝えたいことはメディアが大衆に伝達すべき真実を伝えようとしていないこと、その努力もしていないことです。そして、世間の人々も受動的に日々を過ごしていると筆者は警鐘を鳴らします。2000年代初頭に刊行された作品ではありますが、基本的なメッセージは他のエッセイと同じです。日本の既得権益層は従来から存在するシステムの上に居座って安穏としている、申し合わせたようにその内部に吸収される若い労働力も問題として捉えます。社会の不文律が今でも存在し、それを盲目的に信じる日本人たち、グローバルなフィールドで生き抜いていくには、組織に頼らない、個人のスキルを高める必要があるという点は何度読んでも納得させられます。
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