『パーク・ライフ』

吉田修一の『パーク・ライフ』、題名の作品は可もなく不可もなく、目立った動きもない、著者の趣味趣向が感じられる情景描写が印象に残ります。もう一つ収められた「flowers」がより印象深く、淡々と進む物語の中で、人間の秘めたる暴力性やモラルの脆さのようなものを感じました。静かでありながらも、疑心暗鬼にさせる強い力がそこにはあります。

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