『In Time』は全人類の加齢が25歳で止まり、時間が金銭や寿命として授受される社会を描いた作品です。設定も面白く、警察車両等のセッティングも洗練されていると感じました。ただ、内容の軽薄さが随所に散見されます。最愛の母の死後、主人公であるウィル・サラスが取った行動は彼女の死との結び付きが感じられず、最終的には既得権益からの時間の奪取という形で終わる物語も、作品のメッセージとして捉えるには、粗さが目立ちます。そもそも、こうした社会が作られた背景や仕組み等を知りたいし、あまりにも主人公たちの都合に合わせて展開される流れに辟易としてしまいます。
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