Football Match Reviews for December

December
The 98th Emperor's Cup
序盤は仙台のペース。浦和のプレスを複数選手の連携で潜り抜け、スペースのできた逆サイドから攻め上がる。ただ、そこからの崩しが稚拙。サイドからのクロスの精度なのか、FWの動き出しなのか、浦和のディフェンスラインを攻略できない。小技の利く選手がトップにもう一人いたらと感じる。そんな中で決まった目の覚めるような宇賀神のミドルシュート。その後は堅実な試合運び。2バックにも5バックにもなる可変システムで柔軟な対応を披露。裏への抜け出しが仙台を苦しめる。前線からのプレスも面白いように決まり、決定機を演出。柏木の交代の後に緩んだ時間帯以外は危なげなかった。

2017/18 Premier League
Liverpool 3-1 Man. United
前掛かりになった際に迫力のある攻撃を見せるリヴァプール。フィルミーノが前線と中盤をつなぐ、絶妙の役割を果たしている。相手を押し込んだ時はファン・ダイクがポジションを押し上げ、ハーフコートの様相を呈する。ファビーニョも中盤で攻守に抜群の存在感。縦横無尽に動き回り、テクニカルなラストパスで先制点も演出。マンチェスター・ユナイテッドは途中投入のシャキリに対応できなかった。前線と中盤が完全に分断されたような形。希望の見えない試合内容。

FIFA Club World Cup UAE 2018
River Plate 2-2 Al Ain FC, 4-5 PSO
アル・アインのカイオとリーベル・プレートのマルティネスが印象に残った。カイオはボールを持てて、運べて、蹴れる万能型。この試合では一番の活躍。マルティネスはPKを外してしまったが、左足の威力も精度もなかなかのもの。試合自体は中盤を省略したオープンな展開に。消耗戦の末に起こった番狂わせではあったが、リーベル・プレートも圧倒的ではなかった。

FIFA Club World Cup UAE 2018
Kashima Antlers 1-3 Real Madrid
統率された守備でレアル・マドリードを迎え撃つ鹿島。そう簡単には守備を崩せないと思い、好ゲームを期待したが、現実は甘くはなかった。序盤はペースの上がらなかったレアル・マドリードだが、前半の途中からパススピードや動き出し等、目に見えてギアが上がる。前半の終了間際に先制し、後半の立ち上がりにミスも突いて得点を重ねる。その後は余裕の試合運び。鹿島も仕掛ければチャンスが作れるとは思うが、0-0の状況では違うし、攻守でそうはさせないであろう、レアル・マドリードの底力を再認識した。鹿島は序盤にあったCKからの決定機を決め切れなかった時点で試合を厳しいものにしてしまった。前線に仕掛けることができる選手もおらず、力量差を感じさせる内容。アップセットを期待させる流れだっただけに、落胆も大きい。

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