『ラサへの歩き方 祈りの2400km』

異世界に心を運ぶ、『ラサへの歩き方 祈りの2400km』は鑑賞後にそういった気持ちが頭に去来する作品です。地面に身体を投げ伏しながら、信じられないような距離を進む五体投地の映像には驚きと同時に感動を覚えます。「他者のために祈る」という極めてシンプルな目的は、スピード感があり、私利私欲を意識させられる日常を過ごす現代人にとっては、どうしても人生の意味を問いてしまいたくなるような力強さがあります。作品の中で映されるチベットの原風景もとても美しく、それを見るだけでも魅了されます。

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