Football Match Reviews for May

May
2017/18 UEFA Champions League
Real Madrid 2-2 Bayern
ラモスの軽いプレーからキミッヒが押し込んでバイエルンが早々に先制。レアル・マドリードも徐々に盛り返し、マルセロのお手本のようなクロスからベンゼマが同点ゴールを奪う。左右に振ってディフェンスラインを広げて、高い精度のクロスをピンポイントで合わせる。難しいことを簡単に見せる技術の高さ。白熱の展開に水を差すようなウルライヒのミス。その後はバイエルンが猛攻を見せ、相手を土壇場まで寄り切るが、最終的にはタイムアップ。レバンドフスキのブレーキも痛かった。

2017/18 UEFA Europa League
Atlético 1-0 Arsenal
サイドにボールを預け、時間を作ってからクロスを上げる。クロスは可能性を感じないものばかり。アーセナルのワンパターンな攻撃は堅守が売りのアトレティコ・マドリードには歯が立たず、対策も立てやすかったと感じた。

2017/18 Bundesliga
Hoffenheim 3-1 Dortmund
3バックのディフェンスラインから左サイドのシュルツにボールを預けつつ、左右の深い位置から攻撃を展開するホッフェンハイム。とても組織的な動き。クラマリッチはリンクマンとしても、ストライカーとしても機能していて、果たす役割は大きい。反対にドルトムントは後ろに重心が掛かり、選手間の距離も遠い。個々の能力は高いが、十分に生かせていない印象。

2017/18 UEFA Champions League
Real Madrid 3-1 Liverpool
前半はリヴァプールのプレスを前に、中盤の主導権を握られたレアル・マドリード。サラーとカルバハルが負傷退場する波乱の展開。疲れもあり、徐々に流れを引き寄せるレアル・マドリード。ナチョには荷が思いが、それでも成熟したビルドアップを披露。カリウスの信じられないようなミスから先制に成功。マネが同点ゴールを早々に決めるが、ベイルが歴史に残る超絶なオーバーヘッドが炸裂。ロングシュートも決めて、交代策が当たった格好。カリウスにとっては悪夢のような決勝戦。大舞台に立つ準備ができていなかったか。成熟してはいるが、クリスティアーノ・ロナウドの衰えは隠せず、このメンバーで来季も乗り切るのは難しいと感じる。レアル・マドリードがどう進化するのか、今から楽しみに待っていたいと思う。

KIRIN CHALLENGE CUP 2018
Japan 0-2 Ghana
ハリルホジッチの解任後、日本がどういったプランでワールドカップに臨むのか、その片鱗を確認することが唯一の見どころ。期待はしていなかったが、かすかな希望も見えないような内容と結果。どういった狙いか、その狙いに適したメンバー選考か、多くのシナリオを想定しているか等、完璧に準備することは難しいだろうが、それらが見えなかったのが残念。「自分たちのサッカー」という言葉は独りよがりであり、引き出しが少なく、柔軟性に欠ける日本サッカーの弱みを象徴した言葉ではないかと感じる。守備では要所を締められず、攻撃では可能性のないクロスばかり、以前から状況は何も変わらない。危機的な状況であることは間違いない。期待はできないが、今後の唯一の見どころはここからいかにチームが変化するのかを見ること。あと、一刻も早く回復に努めてもらいたい選手たちをサッカーとは関係のない余興に巻き込むのは避けるべきではないか。

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