カレル・ヴァン・ウォルフレンと孫崎亨による共著、『独立の思考』、日本にとっての「独立」とは何かの討論が収められた作品です。サンフランシスコ講和條約を結び、形としては独立を果たした日本ですが、アメリカによって支配され、追従する姿は独立からは程遠い姿であることに同意します。現状を打破しようとする政治家がいたとしても、失脚に追い込まれる「システム」が存在し、メディアも官僚もその中に収まっているのが現実です。一般的に言えば、「左寄り」の作品ではあり、納得しかねる内容もありますが、日本が置かれている現在の立場をとても冷静に、フラットに論じています。
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