『国境』

黒川博行の『国境』、読んだことはありませんが、前作の『疫病神』でコンビを組んだ桑原と二宮が今回もそれぞれトラブルに巻き込まれ、解決と決着に奔走するストーリーがよく練られ、スピード感もあって面白いです。何よりも、北朝鮮を舞台として設定した斬新さが目を引きます。未開の地で繰り広げられる追跡と逃走は目が離せず、細かい部分の描写もリアリティを感じます。後半から中だるみしますが、抜群のエンターテインメントを提供する作品です。

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