大崎善生の『聖の青春』、幼少期から患うネフローゼという病に苦しみながらも、若くから棋界で目覚ましい活躍を見せ、不遇の死を遂げた村山聖の物語です。村山聖の人生を垣間見て、「真っすぐに生きる」、この表現が一番に思い浮かびました。病に翻弄されながらも、ひょんなことから将棋に出会い、正に命を投じて打ち込んでいく姿は鬼気迫るものがり、心から魅了されました。将棋を通じて成長し、将棋を通しての人々との出会いが村山聖の世界を広げたことが純粋に伝わります。もちろん、強靭な意志や精神力の強さ、結局はその「真っすぐさ」がとても印象深いです。「好き」を超える何かに出会う素晴らしさを改めて感じ、全力で生を全うした姿に感銘を受けました。
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