Football Match Reviews for September

September
2018 FIFA World Cup Russia Qualifiers
Japan 1-2 United Arab Emirates
前掛かりに攻める日本。セットプレーから先制には成功するが、中盤とディフェンスラインの間に大きなスペースを作り、強くて速いUAEの前線に何度も突かれる。森重と吉田もスピードを欠き、対応に苦しむ。同じ流れから同点に追い付かれ、PKも奪われて逆転を許す。サイドから何度もボールを放り込むが、単調で精度にも欠ける。先制点を奪った後の試合運びに集中力を欠き、相手に流れを与えてしまった。日本は主審の判定に泣かされる場面が多かったが、攻守に活路を見い出せなかったのも事実。

2016/17 Premier League
Leicester 2-1 Swansea
レスター・シティの特徴が随所に見られた。ヴァーディと岡崎の前線からのチェイスが健在。相手の自由を奪い、主導権を引き寄せる。中盤の守備も連動して素早く、堅い。ヴァーディを狙った縦パス一本、セットプレーの強さと点を狙う形を持っている。チャンピオンズリーグもある今季、この戦い方がどこまで通用し、継続できるかが見所。

2016/17 Premier League
Man. United 1-2 Man. City
立ち上がりからマンチェスター・シティが試合をコントロール。横に並ぶ、個性の異なる中盤の四枚が縦横無尽に躍動。マンチェスター・ユナイテッドの中盤とディフェンスラインはその動きに付いて行けず、スペースを与えてゴールを脅かされる。ブラーボは連携不足、試合にも入れず、ミスから失点も招いてその後も不安定な動き。後半はイーブンな戦い。スペースも生まれて勢いのある展開に。だが、マンチェスター・シティの数的優位を作り出す、出足の鋭い守備は最後まで消え失せず。アグエロを欠き、ゴールをどう奪うかに関しては課題が残るが、充実の内容。

2018 FIFA World Cup Russia Qualifiers
Thailand 0-2 Japan
序盤からサイドチェンジを多用し、深い位置から攻め込もうとする日本。酒井宏の素晴らしいクロスから生まれた原口の先制点。これ以外にも攻守に積極的な姿勢が原口には見られた。内容はさておき、勝ち切ったことに価値がある。本田、香川、長谷部等の主力を脅かす選手たちに台頭してきてもらいたいところ。

2016/17 UEFA Champions League
Club Brugge 0-3 Leicester
レスター・シティは余裕の試合運び、力の差は歴然。初出場とは思えないほど、落ち着いたプレーを見せる。クラブ・ブルッヘのミスを突いて早々と先制。マレズの素晴らしいFKから追加点も奪い、最後はPKで引き離す。レスター・シティが慌てる場面もほとんどなく、もう少し実力が拮抗した相手との戦いをチャンピオンズリーグの舞台で見てみたい。

UEFA EURO 2016
Sweden 0-1 Belgium
勝利が必要なスウェーデン。試合の位置付けによって、中央を固めて探り合うような展開が続く。ベルギーの決勝点はそれまでの流れも含めて理想的。見事なカウンターからナインゴランの強烈なミドルシュート。

LaLiga Santander 2016/17
Barcelona 1-1 Atlético
見応えのある攻防戦。バルセロナの選手たちが見せる華麗なパス回しと相手の逆を突く足技。守備陣を引き付けて、ピッチをワイドに使って攻め込む。ただ、要所で自由を与えない、アトレティコ・マドリードの粘り強い守備も見逃せない。イニエスタが放ったピンポイントのクロスから、ラキティッチがヘディングで決めて先制。空中戦での得点は意外な形ではある。ブスケツとメッシの負傷退場後、試合展開も落ち着く。そんな中、セットプレーの間隙を突いてコレアが値千金の同点ゴール。泥臭く、ただでは終わらない勝負強さがアトレティコ・マドリードの真骨頂。

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