Football Match Reviews for May

May
2015/16 Bundesliga
Dortmund 5-1 Wolfsburg
ブーイングが多いほど、フメルスの存在感を感じさせる。改めて、ほとんどのボールがフメルスを経由して、縦パスが攻撃の起点になっていることが分かる。両チームの間に大きなモチベーションの差を感じる。左サイドのスペースを空けて、何回も突かれるヴォルフスブルク。緩く、甘い守備。ドルトムントの攻撃陣に翻弄される。

2015/16 Barclays Premier League
Leicester City 4-0 Swansea
レスター・シティのシンプルな戦術が面白いようにハマる。堅い守備と縦に速い攻撃。ボールを失っても守備への切り替えが速く、相手に主導権を握らせない。ヴァーディの不在を感じさせない強さ。

2015/16 Barclays Premier League
Man. United 1-1 Leicester City
ピッチをワイドに使った攻撃でレスター・シティを追い込むマンチェスター・ユナイテッド。ルーニーが中央で攻撃をコントロール、選手として違うステージに踏み出したことを感じさせる。サイドを崩されてリードを許すが、早い時間帯に追い付けることにレスター・シティの勢いや強さを感じさせる。その後は一進一退、格上を相手に堂々と渡り合うレスター・シティ。堅守をベースとし、破壊力のある飛び道具も持ち合わせる。

2015/16 Barclays Premier League
Chelsea 2-2 Tottenham
攻守の切り替えが速く、フィジカルも強いトッテナムの各選手を前に、活路を見出せないチェルシー。カウンターで前にボールを運んでも、攻撃の枚数が足りないような印象。前半は完全に圧倒されたが、アザールが入り、徐々に流れを引き戻す。同点ゴールの崩しは見事、調子は悪いが、クオリティの高さを見せた。レスター・シティの優勝は「奇跡」。長丁場のリーグ戦で安定感のある戦いを弱者が見せたことに価値がある。UEFA EURO 2004のギリシャのように、戦術がゲームの趨勢を左右する可能性が高い、サッカーの面白さが凝縮したようなシーズン。

2015/16 UEFA Champions League
Atlético 1-0 Bayern
高い位置からバイエルンの両サイドを潰しに掛かるアトレティコ・マドリード。素晴らしいドリブル突破から、サウルの先制点が生まれる。後半に入ってスペースも生まれ、バイエルンにチャンスを作られるが、高い集中力と要所を締める守備で跳ね返す。試合運びの巧さは天下一品。

2015/16 UEFA Champions League
Bayern 2-1 Atlético
バイエルンが見せる分厚い攻撃。ボールの出し手が何人もいて、ピッチをワイドに使う。先制を許し、前半は押し込まれるアトレティコ・マドリード。カウンターから一瞬の隙を突いた、グリーズマンの同点ゴール。値千金。バイエルンも粘るが、アトレティコ・マドリードの守備を最後まで崩せず。交代で入ったコマンの不調が誤算。

2015/16 UEFA Champions League
Man. City 0-0 Real Madrid
両チームともにゴール前までボールをなかなか運べない、中盤の潰し合いが激しい。後半に入って集中力や体力が切れたか、スペースが生まれてゴールまで迫るが、チャンスらしいチャンスは生まれず。様子を見合うような展開。

2015/16 Barclays Premier League
Leicester 3-1 Everton
プレミアリーグの優勝が決まった後も勢いが消えないレスター・シティ。相手の選択肢を減らし、味方の選択肢を増やすハードワーク、守備の隙を突く速攻。このシンプルな戦術に相手チームは最後まで有効な対策を立てられなかった。奇跡的な優勝ではあるが、本当に強かったことは間違いない。

2015/16 UEFA Europa League
Liverpool 1-3 Sevilla
静かな、落ち着いた立ち上がり。全体的にシュートが少ない。リヴァプールがスタリッジの見事なゴールで先制。後半開始直後にガメイロが同点ゴール。サイドからマリアーノの素晴らしい突破。その後もリヴァプールのディフェンスラインの裏を何度も突き、流れを掌握。コケの逆転ゴールも狭いスペースを高い技術とコンビネーションで抜き去った素晴らしい得点。リヴァプールは後半の入りと間延びした守備の甘さが悔やまられる。

2015/16 UEFA Champions League
Real Madrid 1-1 Atlético , 5-3 PSO
当たりの激しさが増した印象のアトレティコ・マドリード。中盤の組み立て、前線のクオリティはレアル・マドリードが一枚上手。精度の高いセットプレーで、チャンスを作り、先制点にもつながる。その後はペースを落として、引いて構える。アトレティコ・マドリードもボールを持つが、攻撃に厚みを感じない。PKのチャンスも生かせず。膠着した状況の中、カラスコが起死回生の同点ゴール。ワンタッチでつないだパスが得点につながる。レアル・マドリードは先制した後の中途半端な戦い方が悔やまれる。正に消耗戦。PK戦までもつれ込んだ死闘はダービーらしい濃密な内容。

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