Football Match Reviews for March

March
2015/16 Barclays Premier League
Tottenham 2-2 Arsenal
プレミアリーグの優勝争いにおいて、重要な意味を持つノース・ロンドン・ダービー。ここまでの緊迫感はなかなかない。ボールを持ってゲームを支配するトッテナム、引いて構えるアーセナル。スペースも時間もない 中、高い技術が凝縮されたようなプレーが多く繰り出される。特にラムジーとケインのゴールは後世に語り継がれるレベル。一進一退の攻防を十二分に堪能。

2015/16 UEFA Europa League
Dortmund 3-0 Tottenham
組織の中に流れるような自由さを感じるドルトムントの攻撃。前線と中盤が上下に動き、スムースにボールを相手陣内に運ぶ。両サイドバックも上がり、分厚い攻撃。スピード感に溢れ、フメルスから何度も鋭い縦パスが入る。守備への切り替えも速く、トッテナムに付け入る隙を与えない。ヴァイグルがディフェンスラインに下がり、センターバックが広がる。サイドバックもウィングの位置に入る。その変幻自在さはグアルディオラ時代のバルセロナのよう。進化するチームの中で、香川が力を出し切れていないのは残念。

2015/16 Barclays Premier League
Crystal Palace 0-1 Leicester
レスター・シティの特徴がまたも目立った試合。後方からのクリアに対して前線が追い、試合の主導権を握る。相手にゲームを作らせない。前線を突破されても中盤にはカンテとドリンクウォーターがいて、防波堤となる。守備陣はフートとモーガン、高くて強い。豊富な運動量と献身性が光る。その上にマーレズという特別な個性がアクセントを添える。

2015/16 Barclays Premier League
Leicester 1-0 Newcastle
岡崎のオーバーヘッドでレスター・シティが先制、派手なゴール。カンテがあらゆる局面に顔を出し、面白いようにボールを奪っていく。岡崎の前線からの守備とともにその存在感は絶大。膠着した試合の中で、豊富な運動量をベースとしたレスター・シティの堅実な試合運びが実を結ぶ。

2015/16 Barclays Premier League
Man. City 0-1 Man. United
ラッシュフォードがディフェンスラインの裏にどんどんと仕掛け、その動きに手を焼くマンチェスター・シティ。デミチェリスとマンガラのCBコンビはスピードと安定感に欠ける。中央を起点にサイドから崩しに掛かるが、マンチェスター・ユナイテッドの守備陣を切り崩せず。負傷者も多いが、マンチェスター・シティの勝負弱さは相変わらず。マルシャルとラッシュフォードのポテンシャルの高さはチームの将来にとっても光明。

2018 FIFA World Cup Russia Qualifiers
Japan 5-0 Afghanistan
流動的にボールを動かし、選手も動く。サイドに起点を作り、クロスからの仕掛けが多い。遅攻と速攻のバランスが良い。縦パスを入れて、複数の選手がゴールに向かう。攻守の切り替えも速く、後半は完全に相手陣内に押し込む。格下相手だが、充実の内容。

2018 FIFA World Cup Russia Qualifiers
Japan 5-0 Syria
ロングボールから対角線のサイドにボールを預けることが多い日本。そこから複数の選手が絡み、攻撃を組み立てる。縦パスから3人目の動きも多い。ただ、そのチャンスを生かし切れず、オウンゴールからの先制点のみ。シリアもゴール前で粘り強く対応。後半に入り、山口の負傷交代後は守備のバランスが崩れ、カウンターやつなぎのミスから決定機を与えることも。集中力も途切れがち。終盤に得点を重ねた日本も同じで、かなりオープンな展開になった。原口のボランチは守備を考えるとリスキーだが、可能性を感じる面白い起用。

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