『第四間氷期』

安部公房の『第四間氷期』、明確な答えを出せない問いが物語の中心にしっかりと据えられた、読み応えのある作品です。結末までの過程がとてもミステリアスで、これだけでも読者は十分に楽しめるでしょう。人類の過去と未来、テクノロジーの進化が人間にとって真の幸福につながっているのか、情報技術の発展による弊害や地球温暖化の問題にも通じ、本質的で普遍的です。

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