『一号線を北上せよ』

『深夜特急』シリーズの非日常感を求めるような、未知との遭遇に期待を抱くような、幻影を追うような儚さを沢木耕太郎の『一号線を北上せよ』は読者に感じさせます。正しいか正しくないかという議論は傍に置き、空間や時間に身を預けること、物事の本質を見ようとすることの大切さを前向きに実感させてくれます。

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