August
EAFF East Asian Cup 2015
Korea DPR 2-1 Japan
日本は完璧に近い入り方。攻撃では前への意識を感じさせ、守備では切り替えとアプローチが速く、球際も激しい。前半に数多く作った決定機を生かせないのは相変わらず。ただ、北朝鮮が早い段階からロングボールを前線に放り込むようになり、日本は有効な打開策を見出せず。セカンドボールも拾えない。カウンターに切り替えて戦えるような、戦術的な幅もなく、今後への期待が薄まる試合内容。
2015 DFL Supercup
Wolfsburg 1-1 Bayern, PSO 5-4
バイエルンは全体的に「らしさ」が感じられない。極端に攻撃に人数を掛けているわけでもなく、前線からのプレスも激しいわけではない。バランスを意識したような印象。新加入のコスタは十分にリベリーの控えを務められそう、縦への鋭い突破とキレのあるクロス。ヴォルフスブルクも派手さはないが、安定感のある選手が揃い、堅実なサッカーを披露。堅実さの中にデ・ブライネがいて、攻撃に抜群のアクセントを加える。
EAFF East Asian Cup 2015
Japan 1-1 Korea Republic
韓国のプレスや圧力は弱くはないと思うが、日本は極端に後ろ向きになる必要があるのだろうか。技術が足りない、強さが足りないと言えばそれまでだが。ほぼJリーグのベストメンバーだと思うが、点差以上に力の差を感じた。守備も必要以上に引き、カウンターも偶発的。ラインを後ろに設定するのが悪いわけではない、そこから何をしようとしているのか、見えないし実行できていない。
EAFF East Asian Cup 2015
China PR 1-1 Japan
今大会の北朝鮮戦や韓国戦と比べて、改善しているようで、根本的な課題は解決されず、相当に根深いという印象を持った。中盤でプレッシャーを受けた際、タメを作り、攻撃にリズムを付けたり、組み立てりできる選手がいない。その役割をゴールから遠い、左サイドの宇佐美(唯一担えそうな)が担うのは酷であり、遠藤や山口に求めるのも難しい。前半の途中からはスペースが生まれ、縦パスは入るが、入った後の厚みに欠ける。3人目の動きも見られるが、戦術がまだフィットしていないように見受けられる。ハリルホジッチの指示で頭がいっぱいいっぱいといった感じ。自主性に欠けて、練習のパターンを繰り返していたような場面が大半だった。いかなる状況においても、パスが第一の選択肢になっていて、意図のないアクションに結び付いている。攻撃の課題が目立つが、守備も前掛かりになった後に受けるカウンターへの脆さはザッケローニの時代から変わらず。「このメンバーだから」という言い訳は今大会のチームがほぼJリーグのベストという事実を忘れてはいけない。スケールの大きさや相手に脅威を与えるに足るかと考えた場合、決して楽観的にはなれないと思う。選手たちのモチベーションが低いと感じられることも問題。
2015/16 Barclays Premier League
Leicester 4-2 Sunderland
レスター・シティは満点と言っても過言ではない前半の内容。豊富な運動量をベースに、積極性が勢いを生んで好印象。前線からの執拗なプレス等、相手の自由を奪う、岡崎の献身的な動きが確実にチームを助け、マーレズの個人技がチャンスを作るアクセントとなる。守備でも中盤からのアプローチが速く、サンダーランドは前線にボールを運べない。後半は盛り返すが、形勢は変わらず。チームとしての完成度に開きを感じた。
2015/16 Barclays Premier League
West Brom 0-3 Man. City
マンチェスター・シティは抜け目のない戦い。シルバを中心にあれだけ前を向いて仕掛けることができる選手がいるのは強い。守備は裏のスペースを突かれる等、スピードに欠ける面はあるが、ウェスト・ブロムウィッチが相手であれば大きな問題にはならず。
2015 UEFA Super Cup
Barcelona 5-4 Sevilla
好守に攻撃的な両チームの戦い、技術が本当に高い。バルセロナは全ての動作に余裕を感じさせ、速攻も遅攻もレベルが高いのは変わらず。セビージャも負けていない、特に後半に見せたサイドからの徹底的な攻めは迫力十分。バルセロナの守備陣は動きに付いて行けず、課題が浮き彫りに。イニエスタが退いて、結果として攻撃の推進力が下がることに。最後はバルセロナが息を吹き返したが、レベルの高い好ゲーム。
2015/16 Barclays Premier League
West Ham 1-2 Leicester
ボールがお互いのエンドを行き交うような慌ただしい展開。ロングボールを蹴り合う場面も多いが、レスター・シティは前線の豊富な運動量が好守に非常に有効。前線からのプレスでウェストハム守備陣に自由を与えず、攻撃ではピッチを縦横無尽に動いてチャンスを作る。岡崎は確実にチームを強くする。ウェストハムは左サイドを切り裂くような場面も多いが、ゴールを奪えず。後半は前線からのプレスも弱まり、サラテとペイェにスペースを与えて攻め込まれる展開が長く続く。カンテとベナルアンが入って守備を固め、流れは変わらないが、粘り強く守り切った。
2015/16 Bundesliga
Dortmund 4-0 Mönchengladbach
ドルトムントは順調な滑り出し。手数を掛けず、複数の選手が相手ゴールに向かって飛び出すスタイルは変わらず。フメルスの縦パスが冴え渡り、ギュンドアンと香川で攻撃を組み立てるような流れ。メンヒェングラートバッハは空いたスペースをカウンターで突こうとするが、ドルトムントの戻りが速く、打開策が見出せない。選手間の距離も絶妙で、運動量も豊富で寄せも速い。チームとしての仕上がり具合の差か。まとまりも感じる。
2015/16 Barclays Premier League
Man. City 3-0 Chelsea
コンディションの差か、モチベーションの差か、状態に圧倒的な差を感じる。マンチェスター・シティの圧力の前に、ボールを前に運ぶことすらもままならないチェルシー。アザールも完封される。待ち構えている状態のチェルシー守備陣を崩した先制点は見事。技術の高いコンビネーションとアグエロの冷静さが光った。チェルシーは昨季から選手が固定され、戦い方もマンネリ気味。新しい風を吹き込みたい。
2015/16 UEFA Champions League
Man. United 3-1 Club Brugge
オウンゴールから先制を許すが、その後はマンチェスター・ユナイテッドが圧勝。ただ、ボールを支配する割には、崩してチャンスを作った数は少ない。攻撃の活路を見出すためにコンビネーションではなく、個人技に頼り過ぎてしまうのはこのチームの伝統。デパイの動きは光ったが、前線に迫力が欠けるか。
2015/16 UEFA Europa League
Odd 3-4 Dortmund
序盤の失点に始まり、オッドのカウンターに脆さを見せるドルトムント。カストロの軽いプレーが目立つ。引かれた中でも分厚い攻撃でチャンスを作り、逆転したことに価値がある。
2015/16 Barclays Premier League
Leicester 1-1 Tottenham
前回までの戦い方とは打って変わり、引いて相手の攻撃に向かい合いレスター・シティ。ゴールに向かう回数はトッテナムのほうが多いが、個人技に頼り、散発の感は否めない。粘り強く守っていたが、シャドリとケインに引き付けられ、アライをフリーにしてしまった失点は痛い。ボールを前に運べて、タメを作れて、精度の高いキックでチャンスを作れて、ゴールも決まられるマーレズの存在は本当に大きい。レスター・シティは上位相手にも対応し得る、「幅」を見せた。
2015/16 Bundesliga
Ingolstadt 0-4 Dortmund
豊富な運動量をベースとした、前線のコンビネーションから何度も決定機を作るドルトムント。チャンスを逸し続け、後半の頭はインゴルシュタットにペースを握られるが、ギンターがゴールを奪ってからは息を吹き返す。最終的には4点を奪う快勝。
2015/16 Barclays Premier League
Everton 0-2 Man. City
エヴァートンはルカクにボールを当てて、コネやバークリーが絡むような攻撃が基本。マンチェスター・シティの強さがとても印象的。スターリングが入り、課題だった前線のスピードが解消。ボールを前に運べて、相手を引き付けることができる。それによってスペースが生まれ、アグエロやシルバがよりスムースに攻撃に関与できる。思ったよりも的確な補強。全体的なバランスが抜群。チャンピオンズリーグでどこまで通用するか、楽しみ。デ・ブライネを獲得した場合、ナバスのポジションで使うのか。
2015/16 UEFA Europa League
Dortmund 7-2 Odd
集中力の欠如から生まれる拙いミスで2失点は喫したものの、ドルトムントの強さがただただ際立った試合。ヴァイグルが中盤の底に入り、ビルドアップの力が格段に向上。ギュンドアンと香川が常に動いて組み立てに絡み、サイドバックと前線も関与し、前線までスムースにボールを運ぶ。幅と奥行きが生まれ、ボールの出し入れに伴って選手が入れ替わってゴールに向かう。ボールを失った際は守備への切り替えも速い。各選手がそれぞれの個性を生かし合い、補い合う理想的なバランス。相手の力にもよるし、特定の選手が欠けた際にこのレベルを維持できるか気になるが、今後の戦いにも期待が持てる内容。
2015/16 Barclays Premier League
Bournemouth 1-1 Leicester
ボーンマスのポジティブな点ばかりが目立つ前半。相手の右サイド、デ・ラエトをコンビネーションで徹底的に崩す。反対にレスター・シティは何がしたいのか分からない。岡崎が抜け、前線からのチェイスによって生まれる縦への推進力が影を潜める。今までは前線にボールをどんどん当てて、チェイスして、そのままの勢いで突っ走るのが功を奏していたが、ヴァーディだけではさすがに荷が重い。後半は息を吹き返すが、ボーンマスのパスワークに翻弄され、ペースを握るまでには至らず。終盤は完全に圧倒していただけに、前半の内容が残念。反対にボーンマスは主力の負傷退場が痛かった。
2015/16 Bundesliga
Mainz 3-0 Hannover
マインツはハイロ、マーリ、武藤の前線がディフェンスラインの裏を徹底的に突く。テクニカルでスピードのある動きに付いて行けない。武藤はスピードで相手を上回り、フィジカルでも当たり負けない。豊富な運動量で前線からプレスを仕掛け、相手のビルドアップを混乱に陥れる。今後のさらなる活躍が期待できる内容。反対にハノーファーのディフェンスラインは無駄に高く、スピードに欠けて後手に回った。攻撃でも最後まで意図が見えず。
2015/16 Bundesliga
Dortmund 3-1 Hertha
引いてからのカウンターを狙うヘルタ・ベルリン。原口の1トップではフィジカルが物足りなく感じる。序盤は苦しむが、引いた相手もしっかりと崩すことができるのはドルトムントの強み。香川の果たす役割は大きい。
2015/16 Lega Serie A
Roma 2-1 Juventus
ローマは全体的に補強が進んだのとは反対に、ユベントスはテベス、ビダル、ピルロが抜けた穴を埋め切れていない。前線と中盤にぽっかりと穴が空いた印象。ローマはピアニッチが中盤に君臨し、圧倒的な技術で攻撃を支配する。ディニュを使って徹底的にユベントスの右サイドを突いてチャンスを作るが、前半はスコアレス。後半もローマが圧倒。両サイドから、遠くからも近くからも、選手やシュートがユベントスを襲う。2失点に抑えたユベントスの守備陣もさすがだが、ローマの強さが目立った。各選手の特性も役割分担もバランスが抜群。
EAFF East Asian Cup 2015
Korea DPR 2-1 Japan
日本は完璧に近い入り方。攻撃では前への意識を感じさせ、守備では切り替えとアプローチが速く、球際も激しい。前半に数多く作った決定機を生かせないのは相変わらず。ただ、北朝鮮が早い段階からロングボールを前線に放り込むようになり、日本は有効な打開策を見出せず。セカンドボールも拾えない。カウンターに切り替えて戦えるような、戦術的な幅もなく、今後への期待が薄まる試合内容。
2015 DFL Supercup
Wolfsburg 1-1 Bayern, PSO 5-4
バイエルンは全体的に「らしさ」が感じられない。極端に攻撃に人数を掛けているわけでもなく、前線からのプレスも激しいわけではない。バランスを意識したような印象。新加入のコスタは十分にリベリーの控えを務められそう、縦への鋭い突破とキレのあるクロス。ヴォルフスブルクも派手さはないが、安定感のある選手が揃い、堅実なサッカーを披露。堅実さの中にデ・ブライネがいて、攻撃に抜群のアクセントを加える。
EAFF East Asian Cup 2015
Japan 1-1 Korea Republic
韓国のプレスや圧力は弱くはないと思うが、日本は極端に後ろ向きになる必要があるのだろうか。技術が足りない、強さが足りないと言えばそれまでだが。ほぼJリーグのベストメンバーだと思うが、点差以上に力の差を感じた。守備も必要以上に引き、カウンターも偶発的。ラインを後ろに設定するのが悪いわけではない、そこから何をしようとしているのか、見えないし実行できていない。
EAFF East Asian Cup 2015
China PR 1-1 Japan
今大会の北朝鮮戦や韓国戦と比べて、改善しているようで、根本的な課題は解決されず、相当に根深いという印象を持った。中盤でプレッシャーを受けた際、タメを作り、攻撃にリズムを付けたり、組み立てりできる選手がいない。その役割をゴールから遠い、左サイドの宇佐美(唯一担えそうな)が担うのは酷であり、遠藤や山口に求めるのも難しい。前半の途中からはスペースが生まれ、縦パスは入るが、入った後の厚みに欠ける。3人目の動きも見られるが、戦術がまだフィットしていないように見受けられる。ハリルホジッチの指示で頭がいっぱいいっぱいといった感じ。自主性に欠けて、練習のパターンを繰り返していたような場面が大半だった。いかなる状況においても、パスが第一の選択肢になっていて、意図のないアクションに結び付いている。攻撃の課題が目立つが、守備も前掛かりになった後に受けるカウンターへの脆さはザッケローニの時代から変わらず。「このメンバーだから」という言い訳は今大会のチームがほぼJリーグのベストという事実を忘れてはいけない。スケールの大きさや相手に脅威を与えるに足るかと考えた場合、決して楽観的にはなれないと思う。選手たちのモチベーションが低いと感じられることも問題。
2015/16 Barclays Premier League
Leicester 4-2 Sunderland
レスター・シティは満点と言っても過言ではない前半の内容。豊富な運動量をベースに、積極性が勢いを生んで好印象。前線からの執拗なプレス等、相手の自由を奪う、岡崎の献身的な動きが確実にチームを助け、マーレズの個人技がチャンスを作るアクセントとなる。守備でも中盤からのアプローチが速く、サンダーランドは前線にボールを運べない。後半は盛り返すが、形勢は変わらず。チームとしての完成度に開きを感じた。
2015/16 Barclays Premier League
West Brom 0-3 Man. City
マンチェスター・シティは抜け目のない戦い。シルバを中心にあれだけ前を向いて仕掛けることができる選手がいるのは強い。守備は裏のスペースを突かれる等、スピードに欠ける面はあるが、ウェスト・ブロムウィッチが相手であれば大きな問題にはならず。
2015 UEFA Super Cup
Barcelona 5-4 Sevilla
好守に攻撃的な両チームの戦い、技術が本当に高い。バルセロナは全ての動作に余裕を感じさせ、速攻も遅攻もレベルが高いのは変わらず。セビージャも負けていない、特に後半に見せたサイドからの徹底的な攻めは迫力十分。バルセロナの守備陣は動きに付いて行けず、課題が浮き彫りに。イニエスタが退いて、結果として攻撃の推進力が下がることに。最後はバルセロナが息を吹き返したが、レベルの高い好ゲーム。
2015/16 Barclays Premier League
West Ham 1-2 Leicester
ボールがお互いのエンドを行き交うような慌ただしい展開。ロングボールを蹴り合う場面も多いが、レスター・シティは前線の豊富な運動量が好守に非常に有効。前線からのプレスでウェストハム守備陣に自由を与えず、攻撃ではピッチを縦横無尽に動いてチャンスを作る。岡崎は確実にチームを強くする。ウェストハムは左サイドを切り裂くような場面も多いが、ゴールを奪えず。後半は前線からのプレスも弱まり、サラテとペイェにスペースを与えて攻め込まれる展開が長く続く。カンテとベナルアンが入って守備を固め、流れは変わらないが、粘り強く守り切った。
2015/16 Bundesliga
Dortmund 4-0 Mönchengladbach
ドルトムントは順調な滑り出し。手数を掛けず、複数の選手が相手ゴールに向かって飛び出すスタイルは変わらず。フメルスの縦パスが冴え渡り、ギュンドアンと香川で攻撃を組み立てるような流れ。メンヒェングラートバッハは空いたスペースをカウンターで突こうとするが、ドルトムントの戻りが速く、打開策が見出せない。選手間の距離も絶妙で、運動量も豊富で寄せも速い。チームとしての仕上がり具合の差か。まとまりも感じる。
2015/16 Barclays Premier League
Man. City 3-0 Chelsea
コンディションの差か、モチベーションの差か、状態に圧倒的な差を感じる。マンチェスター・シティの圧力の前に、ボールを前に運ぶことすらもままならないチェルシー。アザールも完封される。待ち構えている状態のチェルシー守備陣を崩した先制点は見事。技術の高いコンビネーションとアグエロの冷静さが光った。チェルシーは昨季から選手が固定され、戦い方もマンネリ気味。新しい風を吹き込みたい。
2015/16 UEFA Champions League
Man. United 3-1 Club Brugge
オウンゴールから先制を許すが、その後はマンチェスター・ユナイテッドが圧勝。ただ、ボールを支配する割には、崩してチャンスを作った数は少ない。攻撃の活路を見出すためにコンビネーションではなく、個人技に頼り過ぎてしまうのはこのチームの伝統。デパイの動きは光ったが、前線に迫力が欠けるか。
2015/16 UEFA Europa League
Odd 3-4 Dortmund
序盤の失点に始まり、オッドのカウンターに脆さを見せるドルトムント。カストロの軽いプレーが目立つ。引かれた中でも分厚い攻撃でチャンスを作り、逆転したことに価値がある。
2015/16 Barclays Premier League
Leicester 1-1 Tottenham
前回までの戦い方とは打って変わり、引いて相手の攻撃に向かい合いレスター・シティ。ゴールに向かう回数はトッテナムのほうが多いが、個人技に頼り、散発の感は否めない。粘り強く守っていたが、シャドリとケインに引き付けられ、アライをフリーにしてしまった失点は痛い。ボールを前に運べて、タメを作れて、精度の高いキックでチャンスを作れて、ゴールも決まられるマーレズの存在は本当に大きい。レスター・シティは上位相手にも対応し得る、「幅」を見せた。
2015/16 Bundesliga
Ingolstadt 0-4 Dortmund
豊富な運動量をベースとした、前線のコンビネーションから何度も決定機を作るドルトムント。チャンスを逸し続け、後半の頭はインゴルシュタットにペースを握られるが、ギンターがゴールを奪ってからは息を吹き返す。最終的には4点を奪う快勝。
2015/16 Barclays Premier League
Everton 0-2 Man. City
エヴァートンはルカクにボールを当てて、コネやバークリーが絡むような攻撃が基本。マンチェスター・シティの強さがとても印象的。スターリングが入り、課題だった前線のスピードが解消。ボールを前に運べて、相手を引き付けることができる。それによってスペースが生まれ、アグエロやシルバがよりスムースに攻撃に関与できる。思ったよりも的確な補強。全体的なバランスが抜群。チャンピオンズリーグでどこまで通用するか、楽しみ。デ・ブライネを獲得した場合、ナバスのポジションで使うのか。
2015/16 UEFA Europa League
Dortmund 7-2 Odd
集中力の欠如から生まれる拙いミスで2失点は喫したものの、ドルトムントの強さがただただ際立った試合。ヴァイグルが中盤の底に入り、ビルドアップの力が格段に向上。ギュンドアンと香川が常に動いて組み立てに絡み、サイドバックと前線も関与し、前線までスムースにボールを運ぶ。幅と奥行きが生まれ、ボールの出し入れに伴って選手が入れ替わってゴールに向かう。ボールを失った際は守備への切り替えも速い。各選手がそれぞれの個性を生かし合い、補い合う理想的なバランス。相手の力にもよるし、特定の選手が欠けた際にこのレベルを維持できるか気になるが、今後の戦いにも期待が持てる内容。
2015/16 Barclays Premier League
Bournemouth 1-1 Leicester
ボーンマスのポジティブな点ばかりが目立つ前半。相手の右サイド、デ・ラエトをコンビネーションで徹底的に崩す。反対にレスター・シティは何がしたいのか分からない。岡崎が抜け、前線からのチェイスによって生まれる縦への推進力が影を潜める。今までは前線にボールをどんどん当てて、チェイスして、そのままの勢いで突っ走るのが功を奏していたが、ヴァーディだけではさすがに荷が重い。後半は息を吹き返すが、ボーンマスのパスワークに翻弄され、ペースを握るまでには至らず。終盤は完全に圧倒していただけに、前半の内容が残念。反対にボーンマスは主力の負傷退場が痛かった。
2015/16 Bundesliga
Mainz 3-0 Hannover
マインツはハイロ、マーリ、武藤の前線がディフェンスラインの裏を徹底的に突く。テクニカルでスピードのある動きに付いて行けない。武藤はスピードで相手を上回り、フィジカルでも当たり負けない。豊富な運動量で前線からプレスを仕掛け、相手のビルドアップを混乱に陥れる。今後のさらなる活躍が期待できる内容。反対にハノーファーのディフェンスラインは無駄に高く、スピードに欠けて後手に回った。攻撃でも最後まで意図が見えず。
2015/16 Bundesliga
Dortmund 3-1 Hertha
引いてからのカウンターを狙うヘルタ・ベルリン。原口の1トップではフィジカルが物足りなく感じる。序盤は苦しむが、引いた相手もしっかりと崩すことができるのはドルトムントの強み。香川の果たす役割は大きい。
2015/16 Lega Serie A
Roma 2-1 Juventus
ローマは全体的に補強が進んだのとは反対に、ユベントスはテベス、ビダル、ピルロが抜けた穴を埋め切れていない。前線と中盤にぽっかりと穴が空いた印象。ローマはピアニッチが中盤に君臨し、圧倒的な技術で攻撃を支配する。ディニュを使って徹底的にユベントスの右サイドを突いてチャンスを作るが、前半はスコアレス。後半もローマが圧倒。両サイドから、遠くからも近くからも、選手やシュートがユベントスを襲う。2失点に抑えたユベントスの守備陣もさすがだが、ローマの強さが目立った。各選手の特性も役割分担もバランスが抜群。
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