Football Match Reviews for July

July
FIFA Women's World Cup Canada 2015
USA 2-0 Germany
左サイドのラピノーを中心とした崩し、ディフェンスラインの裏を抜ける動きでチャンスを作るアメリカ。裏への飛び出し、ボールを預けて独力で打開できるモーガンの存在が大きい。ロイドも半端な位置でボールを受けて、攻撃のアクセントとして活躍。

FIFA Women's World Cup Canada 2015
Japan 2-1 England
イングランドのゴールに向かう、フィジカルを前面に押し出したプレー(シュート、セットプレー、ドリブル、ロングボール)に苦しむ日本。日本は持ち味であるパスワークでリズムを作って対抗。決定機も作られ、特徴が異なるチーム同士の拮抗した戦い。ボールを持って試合を支配する割にゴールに直結する動きが少ないのは日本の課題。サッカーの醍醐味と残酷さを象徴するような劇的な結末。

2015 MEIJI YASUDA J1 League 1st Stage
Vissel Kobe 1-1 Shonan Bellmare
神戸の印象。強さを買っての起用だと思うが、増川にキックの精度と展開力があれば攻撃の幅が広がると感じる。中盤では鄭の負担が好守に大きく、タメと球捌きで森岡の負担を減らしたいところ。湘南は比較すると、どうしても戦力で見劣りしてしまう。攻撃の際は人数を掛けざるを得ないが、カウンターに脆い印象を受けた。ピッチのコンディションはそこまで悪いとは感じなかったが、砂っぽい印象。

International Champions Cup 2015
Real Madrid 0-0 Roma, PSO 6-7
オフシーズンで守備のプレッシャーが緩い分、各選手が見せる技術の高さが際立つ。普段は特に注意を払わないが、しっかりと長短のパスをつなげるパスワークは見事。ローマは中盤と前線をつなぎ、ゴールに直結する動きができるトッティの影響力の大きさが伝わる。

Preseason Match
Kawasaki Frontale 0-6 Dortmund
スピード、特にパスと攻撃に転じた際の速さの違いが目立った。川崎は出すスペースがないのか、ドルトムントの守備に圧力を感じたのか、無駄で拙いパスが多い。特に大島のバックパスが気になった。調整段階のドルトムントとシーズン中の川崎でここまでの差を感じるとは思わなかった。攻撃の糸口はレナトの突破のみ。ドルトムントはクロップが残した好守の切り替えの速さ、インテンシティの高さを継承しつつ、連動して攻撃に掛ける人数の多さ、手数を掛けないシンプルさや守備のスペースを埋める動き等、より組織的な印象を受ける。

2015 Copa América
Chile 0-0 Argentina, PSO 4-1
前半から前線にスムースに縦パスが入るチリ。バルディビアがアクセントを付ける、サンチェスとバルガスがドリブルを仕掛けてスペースを突く、後方からビダルが飛び出す、イスラも右サイドからどんどんと上がる。攻めの仕掛けで見せる迫力はかなりのもの。アルゼンチンはロングボールを前線に放ち、起点を作って攻める形。メッシへの寄せが速く、攻撃に厚みが感じられない。もちろん、中盤の攻防は激しく、徐々に試合の趨勢も落ち着き始めるが、全体的にはチリが優勢。最終的にはPK戦で決着するが、フィジカルと技術のぶつかり合いを存分に楽しめた好ゲーム。スーパーな選手はいないが、確かな技術とハードワークができる選手が揃い、チリが見せた戦いはサッカーの面白さを再認識させてくれる。複数の選手で常にカバーし、メッシを徹底的に抑えたことが大きい。

International Champions Cup 2015
Milan 1-0 Internazionale
ミランは本田が前線で攻撃を組み立て、押し気味の前半。CKからのメクセスのゴールはただただ凄い。インテルは後半に主力が入って攻撃に勢いが生まれるが、パスの出し手、攻撃の組み立て役がいない。また、運動量が豊富でボールを前に運べるコンドグビアの負担が大きい。

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