『American Gangster』

『American Gangster』は観客を刺激し、問いかける、「矛盾」が強く印象に残る作品です。デンゼル・ワシントンが演じたフランク・ルーカス、ラッセル・クロウが演じたリッチー・ロバーツのどちらも、善悪の両方を併せ持っていて、その二面性が人間や社会の矛盾を巧みに表現しています。何が正義なのか、何が悪なのか、正義の中にも悪があり、悪の中にも正義がある、フランク・ルーカスにもリッチー・ロバーツにもそれぞれの強みと弱みがあり、魅力と欠点があります。とても人間臭く、普遍的なテーマを上手に扱った良作です。

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