池井戸潤の『下町ロケット』は仕事上やプライベートの時間に人間が感じるであろう、様々な葛藤が描かれていて、とても共感を覚えました。思い浮かべただけでも、理想と現実、栄光と挫折、正義と悪等の言葉が『下町ロケット』を通じて描かれていて、またどの要素も間にある狭間は非常に紙一重で、どちらの側にも感情移入ができました。本当に普遍的で、月並みな言葉ですが、シンプルに「考えさせれる」作品です。佃航平が直面する様々な難題に心が折れそうになりながらも、信念を貫き通していき、周囲にもその影響力が波及している様は爽快です。酸いも甘いも経験したが、読者からもどこかを甘さを感じさせる、「人間、一生勉強」ではありませんが、人生のエッセンスが凝縮されたような「深み」が感じられる作品です。
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