Football Match Reviews for May

May
2013/14 UEFA Champions League
Bayern 0-4 Real Madrid
レアル・マドリードが繰り出すカウンターが冴え渡った。クリスティアーノ・ロナウド、ベイル、ベンゼマが縦に突進する攻撃は迫力十分。バイエルンは反対に、単調な攻撃に終始した。レアル・マドリードの要所を締めた守備も光るが、カウンター対策を怠っていたような印象。守備、特にCBのスピード不足を露呈。

2013/14 UEFA Champions League
Chelsea 1-3 Atlético
序盤から緊迫した展開、締まった好ゲーム。アトレティコ・マドリードは各選手の技術の高さ、豊富な運動量をベースとした攻守の切り替えの速さ、球際の強さ等、決して派手さはないが、チームの完成度の高さは目を見張るものがある。目立つ特徴はないが、特徴がないからこそ、チームとしての総合力の高さを感じる。バルセロナやチェルシーが負けるのも納得できる、確実な強さを併せ持ったチーム。

2013/14 Lega Serie A
Milan 1-0 Internazionale
前線にボールは運べるが、バイタルエリアを崩すアイデアに欠けるミラン、前線と中盤の間にどうしようもない距離と空白を感じるインテルの対戦。全体的に突出した動きもなく、我慢比べのような流れ。ミランが前半の途中から優勢に進め、バロテッリのFKが勝負を決めた。熱量が低いミラノダービー、プレーする選手の質も低下している。

2013/14 Liga BBVA
Barcelona 1-1 Atlético
アトレティコ・マドリードの守備ブロックを崩せないバルセロナ。メッシの落としからアレクシス・サンチェスが決めた奇跡的なボレーはあったが、最後まで突破口らしい突破口は見出せず。サイドから無闇なクロスを上げる戦い方は非常に「らしくない」。反対に先制されながらも、追い付いたアトレティコ・マドリードは粘り強い「らしさ」が存分に出ていた。足元も巧く、複数の選手が連動した前線からのプレスは圧巻の一言。その豊富な運動量をベースとしたカウンターもバルセロナに脅威を与えていた。チェルシーの「進化版」のような印象。

2013/14 UEFA Champions League
Real Madrid 4-1 Atlético
シュートがほとんど生まれない、中盤のせめぎ合いが際立つ前半。球際の勝負は両チームともに激しいが、アトレティコ・マドリードがやや優勢か。拮抗した試合展開を崩したのはCKからの流れで決まったゴディンのヘディング。その後はレアル・マドリードのカウンターを封じ、主導権を完全に握った。しかし、最後の最後にセルヒオ・ラモスがCKから執念のヘディングを決めて流れをひっくり返す。その後は集中力も切れて、レアル・マドリードの波状攻撃を受けて3失点。アトレティコ・マドリードは99%、完璧に試合を進めたが、残りの1%を突かれた形。結果論だが、アトレティコ・マドリードの運動量低下、劣勢になって投入したイスコとモドリッチのコンビネーションによる崩し、ディマリアが終始見せた切れ味鋭いドリブルが影響を与えた。熱を感じさせる素晴らしい試合。

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