1970年代後半に「アブスキャム事件」を題材にした『American Hustle』はとにかく登場人物たちの際立った個性が作品の色を形作っています。常に登場人物たちがだまして、だまされて、観客も信じていいのか、だまされているのか、緊迫ではありませんが、「エンターテインメント」がそこにはあります。とても「人間臭く」、ストーリーも演技も「生々しさ」が魅力です。衣装やシーン全体の雰囲気等、現代とは違う「アメリカ」を感じることができます。終わるまで、クリスチャン・ベールがアーヴィン・ローゼンフェルドを演じていたと分からないほど、そのなりきる技術と姿勢は素晴らしいです。
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