Football Match Reviews for June

June
2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Japan 1-1 Australia
日本がボールを持つ時間が長く、オーストラリアを自陣に押し込む。本田が高い位置でボールをキープし、攻撃をコントロール。懐の深いキープ力はさすがだが、オーストラリアの守備も分厚い。3人目の動きが少ないようにも感じる。オーストラリアはロングボールとカウンターから活路を見出す。意外にカウンターが冴え、裏からの鋭い飛び出しが日本を脅かす。劇的な結末だが、妥当な結果。栗原の投入はリスクを伴ったように感じる。

2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Argentina 0-0 Colombia
序盤から「直線的」な試合。両チームともにボールを素早く前線に運び、ゴールに迫る。アルゼンチンが押し気味だが、決定機を決められず。後半はコロンビアが優勢。ボールもスムースに回り、試合をコントロール。アルゼンチンはメッシが入って流れを引き戻すが、劇的には変わらず。スニガの強さと突破力が際立つ。

2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Iraq 0-1 Japan
全体的に互角の展開。日本が技術で押し込む場面もあり、カウンターやフィジカル前面の強引な攻めから、イラクがチャンスを迎える場面もあり。日本は球際で競り負ける場面が目立ったが、コンディション不良も影響したか。コンフェデレーションズカップのことを考えれば、選手の入れ替えがもう少し必要だったのでは。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Brazil 3-0 Japan
開始早々にネイマールが決めたシュートは圧巻。前回の教訓を生かし、攻めながらも、守備にも重きを置いた日本。本田のキープ力は世界のトップレベルでも通用する。シュートは打つが、決定機は皆無。後半に入って日本に疲れが見え、力の差が開いた印象。ブラジルを相手に防戦一方だった過去を考えれば、つないでシュートまでつなげる現在は格段の進歩だと改めて思う。ただ、アジアか同等の相手には通用しても、一線級のチーム相手では限界を感じることも確か。コンフェデレーションズカップの結果次第だが、守備の再構築、カウンターに比重を置いた攻撃が必要では。「現実的」な路線をそろそろ視野に入れたい。ほんの少しのスペースと間でしっかりとゴールを決めるブラジルの技術、トップレベルのすごさを改めて実感。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Mexico 1-2 Italy
全体的にイタリアのペース。豊富な運動量をベースに前後左右にボールを動かし、メキシコに的を絞らせない、バロテッリのゴールへの積極的な動きもプラス。技術に裏打ちされた質の高いサッカー。モントリーヴォのサポートを受け、ピルロの存在感も攻守に圧倒的。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Italy 4-3 Japan
立ち上がりから選手間の距離がコンパクトに保たれ、前線からの素早いプレスも効いて、日本がイタリアを圧倒。ボールをキープできて、ゴールに迫れる香川と本田の実力はさすが。目まぐるしい展開は試合として面白いが、イタリアの抜け目なさと、日本の試合運びの拙さが際立つ。「一瞬の隙」や「集中力」だけでは片付けられない、イタリアの技術、高いレベルでの経験値から生まれる強さを改めて、見た気がする。イタリアのコンディションやモチベーションは分からないが、イタリアを圧倒した試合展開に不満を覚えることに、日本サッカーの進歩を感じる。世界の強豪を押し込める攻撃力を持っていることは改めて分かった。だが、カウンター等の攻撃の引き出しの増加、守備の再構築は必要。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Spain 2-1 Uruguay
スペインのパスワークの素晴らしさがただただ印象に残った試合。スアレスが終盤に決めたFKのスピードや軌道は素晴らしかったが、スペインの技術の高さを改めて実感。チャンピオンズリーグでは負けたが、代表での強さは健在。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Japan 1-2 Mexico
序盤は日本が優勢。ボールがスムースに回り、岡崎と香川が決定機を迎えるが、決められず。その後は徐々にメキシコのペース。日本を上回るパスワークで、日本を押し込む。守備は相変わらず、軽率なプレーが多く、今後の明確な課題。特に2失点目はロンドンオリンピックで対戦した際と全く同じ形。対策は練っていなかったのか。モチベーションの設定は難しい試合だが、同様の相手に競り負けたのも事実。とにかく、目処が見えた攻撃は緩急等、引き出しを増やし、守備は抜本的な改革が求められる。

FIFA Confederations Cup Brazil 2013
Tahiti 1-6 Nigeria
タヒチの高いディフェンスラインの裏を突いて得点を重ねるナイジェリア。しかし、決定機を作りながら、拙いミスやタヒチの懸命な守備によってゴールを割れなかったのも事実。圧倒的な力量差がありながら、タヒチが時折見せる丁寧にパスをつなぐ攻撃は好印象。特にヴァイリュアは少ないサポートの中でも攻撃の形を作り続け、目立った活躍。

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