Football Match Reviews for May

May
2012/13 UEFA Champions League
Real Madrid 2-0 Dortmund
3点を追うレアル・マドリードは序盤から攻め立てるが、決め切れない。その後もつなぎやフィニッシュの場面で焦りや力みが見られる。ドルトムントのカウンターも冴え、決定機を多く作るが、ロペスが立ちはだかる。レアル・マドリードは終盤に猛攻を見せ、ドルトムントを窮地に追い込むが、1点が足りない。大会を通してドルトムントが「モウリーニョのカウンター」を超えた意味は大きい。

2012/13 UEFA Champions League
Barcelona 0-3 Bayern
バイエルンは完璧な試合運び。全ての面でバルセロナを凌駕。その強さは全盛期のバルセロナに高さとフィジカルの強さを上積みしたよう。前線からの素早く、強いプレスでバルセロナを後退させ、カウンターでもポゼッションでも攻撃の形を作り続ける。守備も隙がない。イニエスタとシャビの交代、開いた点差、集中力を欠いたとしても、そこまでの展開に持ち込んだバイエルンの圧倒的な強さが印象的。バルセロナはペナルティエリアにすらほとんど入れず、カンプ・ノウで衝撃的な敗戦。

2012/13 UEFA Europa League
Chelsea 3-1 Basel
失点後にチェルシーは本領発揮。アザールはスピード、フィジカル、技術のどれもハイレベル。ルイスは拙いミスもするが、ゴールから離れる中盤のポジションは適任に思う。バーゼルも遠目からシュートを多く放ち、試合を面白くさせる。

2012/13 Bundesliga
Dortmund 1-1 Bayern
チャンピオンズリーグ決勝の前哨戦。両チームともに勝負にこだわりながらも、本気の一歩手前のような印象。開始から互角の展開が続く。ドルトムントの縦に速い攻撃は相変わらず、プレスはそこまで厳しくない。バイエルンは全体的な技術の高さ、層の厚さを改めて感じる。ホームで主力を残した度合いが大きく、バイエルンに退場者が出ながら勝ち切れなかったドルトムントは若干、嫌なイメージが残ったか。

2012/13 Barclays Premier League
Man. United 0-1 Chelsea
消化試合のマンチェスター・ユナイテッドは主力を温存。チェルシーはチャンピオンズリーグの出場に向けた大事な一戦。膠着した展開が続く。チェルシーが優勢。マンチェスター・ユナイテッドはメンバーを落としたこともあり、攻め手がファン・ペルシのみ。マタが終盤に決勝点を決め、貴重な勝利。バレンシアのクロスの精度が低い。

2012/13 Barclays Premier League
Chelsea 2-2 Tottenham
スピード、フィジカル、技術等のレベルが高い好ゲーム。お互いにゴールへの意識が強く、攻守の切り替わりも速くて面白い。チェルシーが全体的に試合を支配するが、アデバヨールの先制点と2点目の崩しは見事。トッテナムが底力を見せた。現代的なアタッカーとして穴のないアザールは相変わらずの活躍。ホルトビーはいまいちフィットせず。

2012/13 Barclays Premier League
Man. United 2-1 Swansea
序盤からスウォンジ・シティを押し込むマンチェスター・ユナイテッド。ディフェンスラインも高く、ボールを終始キープ。後半は勢いを失い、スウォンジ・シティのペース。セカンドボールも拾い、分厚い攻撃を展開。劣勢の中、CKから終盤にファーディナンドの劇的なゴール。この勝負強さはこれまでの経験とクラブのメンタリティーによるものか。

2012/13 UEFA Europa League
Benfica 1-2 Chelsea
全体的にベンフィカのペース。パスやドリブル等の足元の上手さ、丁寧につなぐ組織的な攻撃にチェルシーは手を焼くが、イヴァノヴィッチやケーヒル等の守備陣が跳ね返す。華麗な得点でもなく、守備も泥臭いが、個人能力の高さから生まれる攻守の勝負強さが勝利を引き寄せた。オフサイドと判定されたゴールも微妙なもので、まとまり、技術の高さ、攻撃的な姿勢を見せたベンフィカも素晴らしい出来。

2012/13 UEFA Champions League
Dortmund 1-2 Bayern
前線からの守備を意識しながらも、背後にも気を配る両チーム。決勝戦らしい展開。序盤はドルトムント、前半の途中からはバイエルンの流れ。縦に速い攻撃で好機を作るが、ノイアーとヴァイデンフェラーの好セーブが目立つ。後半はバイエルンが試合をコントロール。攻撃陣のタレントの差が顕著。激しいプレスと運動量で力量差を凌駕してきたドルトムントのスタイルをバイエルンが取り入れて進化。ゲッツェ込みで見たかった試合。

2012/13 TIM Cup
Roma 0-1 Lazio
開始から中盤を省略したロングボールの蹴り合い。選手間の距離も遠く、激しい1対1の局面が目立つ。その後は徐々にラツィオのペースに。ローマの両サイドを深くえぐる。ローマもカウンターで応戦。ゴールに迫る回数も多く、面白い展開。終盤に何度も鋭い突破を見せていたカンドレーヴァが右サイドを攻め上がり、ルリッチが決勝点。

KIRIN CHALLENGE CUP 2013
Japan 0-2 Bulgaria
開始早々にブルガリアがFKから得点。日本は3-4-3のシステムに不慣れなせいか、マークの受け渡しがスムーズに進まず、スペースを相手に与える。3-4-3を試した試合では最も内容が伴ったが、相手を圧倒するまでには至らず。システムを4-2-3-1に戻しても、状況は変わらず。運動量も全体的に少ない。ブルガリアも集中していた。戦い方がマンネリ化してきたか。

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