Football Match Reviews for March

March
2012/13 Bundesliga
Frankfurt 0-1 Mönchengladbach
メンヒェングラートバッハの守備が素晴らしい。素早く、集中力を保った分厚い守備ブロックがフランクフルトの攻撃を跳ね返し続ける。CKからの1点を守り切った。フランクフルトは攻守の切り替えも速く、ボールも回って試合を支配するが、シュートになかなか持ち込めず。

2012/13 Barclays Premier League
Man. United 4-0 Norwich
ノリッジ・シティは主にカウンター狙いだが、マンチェスター・ユナイテッドが試合を支配。両チームの間には圧倒的な実力差がある。その中でもルーニーは別格の動き。攻守にチームの大黒柱。香川との連携も深まり、大量得点につながった。

2012/13 UEFA Champions League
Man. United 1-2 Real Madrid
マンチェスター・ユナイテッドのカウンター対策が奏功した前半。レアル・マドリードを完封し、逆にCKやカウンターからチャンスを作る。流れをそのままにオウンゴールから先制して試合をさらに有利に進めるが、ナニの退場で流れが一変。モドリッチの投入で中盤の支配力を高め、逆転に成功。ロペスの攻守も光り、レアル・マドリードが逃げ切った。ナニの退場の正否はさておき、ハイレベルな試合の見応えが損なわれてしまったのは残念。

2012/13 UEFA Champions League
Dortmund 3-0 Shakhtar Donetsk
ドルトムントがボールをキープし、シャフタール・ドネツクはカウンター狙い。後方から縦パスがどんどん入り、技術の高い前線の選手たちがボールをキープ。前線からのプレスも効いて、シャフタール・ドネツクのカウンターも距離が長く、守備陣もしっかりと対処。ダグラス・コスタの投入後に決定機を作られるが、凌いだ。後半は追加点も生まれ、余裕の試合運び。

2012/13 UEFA Champions League
PSG 1-1 Valencia
バレンシアがボールを支配するが、パリ・サンジェルマンの堅守を崩せない。非常に手堅いサッカー。ジョナスのミドルシュートで希望が生まれるが、逃げ切られる。

2012/13 UEFA Europa League
Tottenham 3-0 Internazionale
トッテナムがインテルを圧倒、両チームの力の差は歴然。トッテナムは攻守に運動量が豊富。攻撃では多くの選択肢を作り、守備では球際も強く、寄せの速いプレッシャーでインテルにボールを持たせない。動きに勢いを感じる。インテルは中盤にスペースを空けることも多く、翻弄され続けて失点を重ねる。攻撃もカッサーノとパラシオ任せで単調。数少ない決定機も生かせず、手痛い敗戦。

2012/13 Barclays Premier League
Norwich 0-0 Southampton
技術で上回るサウサンプトンと直線的なノリッジ・シティの攻撃。サウサンプトンが優勢に試合を進め、チャンスを多く作るが、決め切れない。ノリッジ・シティは終盤のPKを外し、サウサンプトンを土俵際に追い込みながら、千載一遇のチャンスを逃す。

2012/13 Bundesliga
Schalke 2-1 Dortmund
ファルファンと内田の右サイド、バストスの左サイドからチャンスが多く生まれる前半。これほど運動量が少ないドルトムントも珍しい。攻守の切り替えの速さ、フリーランニングが影を潜める。後半にシャヒンが入り、ボールが収まって効果的な縦パスが入るようになる。各選手の運動量も増え、シャルケを圧倒するが、決め切れず。バストスのしなやかでキレのある動きが印象的。守備時の細かいミスも目立つが、内田の2アシストは見事。

2012/13 UEFA Champions League
Barcelona 4-0 Milan
第1戦の構図と同じく、ボールを持って攻めるバルセロナ、引いて守るミラン。バルセロナは運動量と少ないタッチ数でのプレーが増え、見違えるような動き。開始早々に決めたメッシの先制点とニアンが決定機を外したことが大きい。

2012/13 UEFA Champions League
Schalke 2-3 Galatasaray
前線にボールが収まり、ガラタサライの攻勢。CKからシャルケに先制点を許すが、アルトゥントップの見事なロングシュートとブラク・ユルマズの強さと速さが光るカウンターから逆転。後半は2点を追いかけるシャルケに圧倒されるが、猛攻を耐え抜き、価値ある勝利。シャルケは前線に決め手を欠き、フンテラールの欠場が響いた。

2012/13 UEFA Champions League
Bayern 0-2 Arsenal
開始早々にワイドな素早い攻めからアーセナルが待望の先制点。試合が動くかに見えたが、その後は終始バイエルンのペース。基本に忠実で安定感のある戦いぶり。技術の高い各選手が確実にボールを前線に運び、守備の寄せも速い。アーセナルは終盤にCKから2点目を奪うが、時すでに遅し。

2012/13 UEFA Champions League
Malaga 1-0 Porto
序盤はモウティーニョを中心にポルトが高い位置でボールをキープ。マラガはなかなか前線にボールを運べない。球際の攻防が激しく、一進一退の展開。前半の終了間際に決めたイスコのミドルシュートは見事。素早く、テクニカルなプレーでスペースを作り、得点につながった。後半はドフールの退場でマラガがゲームを支配。中央を固めたポルトの守備に苦しみながらも、CKからのサンタ・クルスのゴールで突き放す。

2013 J.LEAGUE Division 1
Yokohama F-Marinos 2-1 Jubilo Iwata
Jリーグでは中村の技術は図抜けていることを改めて感じた。キックの精度、ボールキープ力、計算されたフリーランニング、攻撃の形を作る球捌き、キレや運動量は全盛期からは遠いが、円熟味を増したプレーは横浜に欠かせず、見応え十分。全体的にキックやトラップの凡ミスが目立つ点は改善の余地がある。

International Friendly Match
Japan 2-1 Canada
親善試合の緩い空気。カナダにボールを持たれ、フィニッシュまで持ち込まれることも多い。決め切れないのは課題だが、日本もチャンスはそれなりに作った。低調な内容はコンディションやモチベーションが影響しているか。

2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Jordan 2-1 Japan
日本は両サイドの裏のスペースからチャンスを多く作るが、決め切れない。クロスが単調なのと選手間の距離が少し遠くて詰まり気味。ボールが弾むピッチに手を焼き、リズムが少しづつ狂った。先制点を奪われて前掛かりになり、カウンターから失点する典型的な負け試合。内田の軽卒なプレー、香川がよく見せるミスキックが気になる。

2012/13 Barclays Premier League
Southampton 2-1 Chelsea
序盤からサウサンプトンが優勢。連携がスムース、運動量も多い。完璧な崩しからのロドリゲスの先制点、チェフを射抜いたランバートのFKは見事。チェルシーはまとまりに欠ける。後半は1点を追うチェルシーが押し込む。アザールが入って勢いが加速するが、サウサンプトンが守り抜いた。コークは攻守に存在感抜群。

2013/13 Ligue 1
PSG 1-0 Montpellier
一進一退の展開、見応えのあるハイレベルな攻防。パリ・サンジェルマンは攻守にバランス抜群。ヴェッラッティやパストーレを中心につなぎ、メネスの前への推進力も光る。万能なイブラヒモビッチも圧倒的な存在感。モンペリエもカベッラとベランダが起点となり、良質なサッカーを牽引。ベッカムの確かな技術も冴えを見せた。

2012/13 Lega Serie A
Internazionale 1-2 Juventus
クアリャレッラが早々に先制点を決め、ユベントスが試合をコントロール。安定した守備で無理なく試合を進める。インテルはカッサーノとパラシオに頼った攻撃では限界を感じる。高さも足りず、ゴールから距離が遠いことが多い。全体的に間延びし、課題が多い。

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