『The Shining』は妥協なく、全てのディテールにこだわって恐怖を演出したと感じられる作品です。何か「大きい存在」が見届けているようなカメラアングル、不安を煽るような音楽と音のタイミング、テンポ、使い方、迷路のようなロケーションの閉所と広所の使い分け、気持ちを興奮させる色彩やパターン。全ての要素が計算されて重なり合い、芸術的な恐怖を演出します。もちろん、ジャック・ニコルソンやシェリー・デュヴァルの狂気に満ちた演技力も欠かせません。狂い過ぎて逆に面白く感じられる場面もあります。スタイリッシュなインテリアや映像も非常に印象的で、全体的にスタンリー・キューブリックのセンスの素晴らしさを改めて実感します。
コメント
コメントを投稿