2004年から専属シェフとして、サッカー日本代表に帯同している西芳照が書き上げた『サムライブルーの料理人』は選手を支える料理を知ることはもちろんですが、数々の激戦の舞台裏を料理を通じて知ることができる貴重な作品です。選手を中心に動くことは当然ですが、総務やメディカルスタッフを含め、色々な努力の上に試合が成立していることが改めて分かります。著者が異国の厨房で経験する様々な体験も正に「戦い」という印象です。その中で紹介される多種多用な料理の数々は選手のコメントや著者の細かい表現も重なり、本当に食欲をそそられます。少し残念なのは、料理のおいしさが伝わる写真が少ない点でしょうか。
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