『五分後の世界』

村上龍の『五分後の世界』は村上龍が描いた「究極の仮定」の世界です。第二次世界大戦終結後も降伏せず、「もっとも重要なのは、生きのびていくこと、生存そのもの」の理念の下、地下に新たな国を作り、国際社会を生き抜く日本の姿が描写されています。アンダーグラウンドの理念は『愛と幻想のファシズム』における弱肉強食の狩猟原理に通じるものがあり、「無知」と表現される日本の過去と現在の問題点も説明されています。

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