『南極料理人』はゆっくりと時間が流れる、どこまでも「緩い」作品です。ストーリーらしいストーリーはなく、南極観測隊員8名の日常や苦悩を描きつつも、その中で「食事」がもたらす癒しや喜びが表現された場面の数々が記憶に残ります。男性ばかりが集まり、遠慮や気遣い等は特にありませんが、料理も含め、堺雅人が演じた西村淳の包容力が前向きな雰囲気を作り出しています。料理のおいしさももちろんですが、それ以上に人が集まって食事をすることの幸せを改めて感じました。特に変化のないセッティングに映えるシンプルなフードスタイリングも素晴らしいです。
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