『The Dark Knight Rises』はクリストファー・ノーランのバットマンシリーズを完結させる作品であり、内容も十分にそれに値します。『The Dark Knight』のように「光と闇」、「善悪」等の間での葛藤の描写が前面に出ておらず、ブルース・ウェインのバットマンとして存在する苦悩は描かれますが、テーマは最終的には「敵との戦い」に落ち着き、とてもシンプルです。テーマの重厚さとしては若干の不満も残ります。『The Dark Knight』ではジョーカーに軸足が置かれていましたが、闇から光に浮上するバットマンに焦点を当てて描いたプロセスは面白かったです。バットマンが存在する理由が明確にされています。冒頭のベインの登場からリアルでダイナミックなシーンの連続で、その圧倒的なクオリティは圧巻です。エンディングの内容もスピード感もとてもポジティブで次の展開に期待を持たせます。
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