Football Match Reviews for August

August
Olympic Football Tournaments London 2012
Japan 0-0 Honduras
両チームともに攻撃はするが、失点を警戒して深入りしない。日本はメンバーを入れ替えたせいか、中盤から前線にかけてボールがつながらない。特に山村がボールを失う場面が目立つ。後半に入り、日本はシュートまで持ち込む場面が増えるが、姿勢は相変わらず。ホンジュラスも同様。こうした戦い方が自然とできるようになった点に成長を感じられる。

Women's Olympic Football Tournaments London 2012
Brazil 0-2 Japan
立ち上がりからブラジルにボールを支配される時間が続く。日本陣内でキープされ、高い位置からのプレスにも手を焼く。粘り強い守備で耐えて流れを変え、大儀見のゴールで先制。その後は盤石の試合運び、ブラジルにボールを「持たせて」いた印象。効率的な勝利。

Olympic Football Tournaments London 2012
Japan 3-0 Egypt
日本は前線からのプレスが効き、序盤はエジプトにサッカーをさせない。その流れの中、清武のパスから永井がスピードを生かして先制。清武はモロッコ戦に続き、素晴らしいアシスト。永井の負傷退場後は流れがエジプトに傾くが、吉田を中心とした守備陣が奮闘。両チームに負傷者が出る中、日本は総力戦の勝利。

Olympic Football Tournaments London 2012
Mexico 3-1 Japan
日本は大津の見事なゴールで先制するが、メキシコの流れで試合が進む。決定的なチャンスも作り続け、ゴールの機運が高まる中で同点ゴールが生まれる。その後も終始メキシコのペース、日本を完全にコントロール。各選手の高い技術、スムースに連動した攻撃は圧巻。日本はミスも重なり、踏ん張り切れず。2失点目は権田のミスも重なるが、扇原はもう少し、攻守に慎重なプレーをしたい。

Olympic Football Tournaments London 2012
Korea Republic 2-0 Japan
韓国は徹底的にディフェンスラインから前線にロングボールを放り込み、日本を押し込む。前半の途中からは日本が中盤でボールを回し始め、ペースを握るが、一本のロングボールから失点。吉田の処理が拙い。後半も似たような展開。戦い方が明確な韓国とそうでない日本。日本はカウンターアタックをベースにしたチームであり、相手によって姿勢が曖昧になったことは残念。永井の負傷、蓄積した疲労、中盤でタメを作れる選手の不在、選手層の薄さ等の要素が結果に影響した。

Olympic Football Tournaments London 2012
Brazil 1-2 Mexico
メキシコの素晴らしいサッカーがブラジルを翻弄。強引なプレーは少なく、各選手の技術の正確さが無駄のない、有機的なサッカーにつながっている。守備でも前線からのプレスと中盤での寄せの早さが連動し、ブラジルに前を向かせない。後半に入ってブラジルのポゼッションが増えるが、メキシコは引いて巧みなカウンターを展開。ミスも効果的に突く。ネイマール、マルセロ、レアンドロ・ダミアン等、屈指のタレントが揃うブラジルの課題が見られるほど、メキシコは強いチームだった。

Women's Olympic Football Tournaments London 2012
USA 2-1 Japan
両チームともにミスが多いが、日本はアメリカの圧力に苦しみ、常に先行される展開。負けはしたが、日本も多くの決定機を作り、ワールドカップ優勝時を上回る内容。着実に成長しており、今後も続けてもらいたい。

KIRIN CHALLENGE CUP 2012
Japan 1-1 Venezuela
序盤から伊野波の軽卒なプレーが目立つ。レギュラーと控えの力の差も大きいように思う。香川は本調子ではなかったが、長友と本田を含めて別格の動き。香川をさらに生かせるチーム作りを望みたい。

2012 J.LEAGUE Division 1
Urawa Red Diamonds 2-1 Kashima Antlers
浦和は複数の選手がボールに絡み、有機的な攻撃を展開。特に宇賀神の左サイドを深く攻め、鹿島を苦しめる。柏木も確かな技術と豊富な運動量で攻守に牽引。後半は鹿島に押し込まれるが、阿部を中心に安定した守備を披露。昨年とは全体的に別格の出来。

2012/13 Barclays Premier League
Everton 1-0 Man. United
エヴァートンの直線的な攻撃にマンチェスター・ユナイテッドは苦しむ。フェライニを中心に、セットプレーでは完全に圧倒。守備陣が手薄なマンチェスター・ユナイテッド。特に攻撃はチームとしてのまとまりに欠ける印象、コンディションも整っていない。デ・ヘアの好セーブに何度も助けられた。香川がチームに起こす化学反応に期待。

2012/13 Barclays Premier League
Man. United 3-2 Fulham
開始早々にセットプレーから失点するが、その後はマンチェスター・ユナイテッドの独壇場。難しいボールと体勢から決めたファン・ペルシのゴールは素晴らしい。バレンシアが右サイドを何度も駆け上がり、フラムの守備陣を押し込む。守備陣が危なっかしく、ファーディナンド等の復帰が待たれる。未完成だが、香川も入って無限の可能性を感じさせる。

2012/13 Bundesliga
Hamburg 0-1 Nürnberg
ニュルンベルクが押し気味。好機を何度も作るが、アドラーに阻まれ続ける。ハンブルガーSVはセットプレーとロングボール以外はチャンスを作れない。リードを許してからはニュルンベルクを押し込むが、シェーファーの素晴らしいセーブもあり、得点できない。ニュルンベルクは小粒だが、好印象。清武のボールキープ力とパスを中心としたシンプルなプレーはチームをスムースに動かす。

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