Football Match Reviews for July

July
UEFA EURO 2012
France 1-1 England
引き分け狙いのイングランド。大半の時間、フランスにボールをキープされるが、堅い守備ブロックが攻撃を跳ね返し続ける。引き分けに終わったが、ナスリが攻撃を牽引。見事なミドルシュートも決め、この試合のMVP級の活躍。

UEFA EURO 2012
Spain 4-0 Italy
スペインのオフ・ザ・ボールの動きの量、ゴールに向かう選手と縦パスの数、前線でのパス回しのスピード等が格段に向上。チャンスは作るが、イタリアは決定機を作れず。中盤でスペインにスペースを与え、イタリアは満身創痍だったか。ティアゴ・モッタの負傷退場も痛い。ビジャとプジョルを欠きながらも、最終的には完勝。見事に周囲の雑音をかき消した。

UEFA EURO 2012
Czech Republic 0-1 Portugal
守備を固め、イラチェクのカウンターに活路を見出そうとするチェコ。ポルトガルにボールを持たせるが、カウンターも冴えない。クリスティアーノ・ロナウドは対面のゲブレシラシエを完全に翻弄。終盤まで苦しんだが、順当な勝利。

KIRIN CHALLENGE CUP 2012
Japan 1-1 New Zealand
日本は清武のシンプルなプレーを中心に3人目の動きも豊富。ニュージーランドのディフェンスラインの裏を何度も突いてチャンスを作るが、決め切れない。攻撃は可能性を感じるが、失点のシーンに象徴されるように、守備陣は細かいミスが多い。

International Friendly Match
Japan 1-0 Belarus
宇佐美、大津、清武、永井が並ぶ前線は可能性を感じさせる。中盤でボールも回って多くの好機を作るが、決め切れない。フィニッシュに課題を残す。ボールキープ力からゴールへの意識まで、宇佐美の落ち着いたプレーぶりには貫禄すら感じる。

Preseason Match
Ajax Cape Town 1-1 Man. United
マンチェスター・ユナイテッドは全体的に動きが重い。コンディションの差は明らか。プレシーズンではあるが、香川が攻撃の中心としてプレーする場面も多く、レベルの高い環境にもすぐにフィットしていることは驚き。

Olympic Football Tournaments London 2012
Spain 0-1 Japan
スペインがボールポゼッションで上回るが、日本の守備ブロックがスペインの攻撃を無力化。チャンスらしいチャンスを作らせない。引くだけではなく、スペインのバックパスに対する前線からの連動したプレスから多くの好機を作り出す。多くの決定機を逃したことは課題だが、スペインを相手に内容で圧倒したことは素晴らしい。攻守を牽引した永井のスピードと運動量が目を見張る。扇原は守備の際は労を惜しまず、確実なプレーをしたい。

Olympic Football Tournaments London 2012
Japan 1-0 Morocco
一進一退の展開だが、モロッコが優勢。アムラバトの確実なボールキープからチャンスを作り出す。緊張感のある展開が続くが、大津や清武のシュート等、後半に入って日本が盛り返す。永井のゴールも素晴らしいが、モロッコの決定機を跳ね返し続けた日本の粘り強い守備は確実に「武器」と言えるレベルに達している。

コメント