Football Match Reviews for December

December
2011 J.LEAGUE Division 1
Urawa Red Diamonds 1-3 Kashiwa Reysol
柏が浦和を完全に圧倒。レアンドロ・ドミンゲスのシンプルで効果的なプレーを中心に数多くの好機を作り続ける。反対に浦和は意図の見えない攻撃が目立ち、フィニッシュも個人頼み。モチベーションの低下も著しい。

2011/12 UEFA Champions League
Dortmund 2-3 Marseille
前半から攻め急ぐドルトムント、物凄い迫力。2点をリードするが、交代選手がポジティブに作用しない。後半に入って疲れも出始め、最終的にマルセイユに逆転を許す。ケールの負傷交代が響いた。若さ故か、ドルトムントは試合におけるペース配分が苦手な印象。

London 2012 Olympic Qualifiers
Japan 2-0 Malaysia
縦パスからの崩しが冴え渡る日本。清武、原口、東が縦パスを受けて有機的にチャンスを作り続ける。改めて、効果的なパスを出せるボランチ、前線でボールを持てて次のチャンスに持ち込めるMFの重要性を感じた。

2011/12 UEFA Champions League
Man. City 2-0 Bayern
序盤はバイエルンの寄せの速いプレッシャーに苦しむが、シルバの見事な先制点が決まった後は試合を支配。アグエロ、シルバ、ナスリが構成する中盤は魅力的。チャンスを作り出す型が無数にある。それだけに、チャンピオンズリーグのグループステージ敗退は残念。

2011/12 Lega Serie A
Internazionale 2-0 Fiorentina
インテルは安定感のある戦いぶり。攻守のバランスが抜群、フィオレンティーナに隙を与えない。長友も積極的な動きが目立ち、MVP級の活躍。攻撃の組み立ても無難にこなした。

FIFA Club World Cup Japan 2011
Kashiwa Reysol 1-1 Monterrey, 4-3 PSO
白熱の試合展開。スアソやデルガド等、技術の高いモンテレーの各選手に柏も一歩も引かない。このレベルでは柏の動きやパス回しが遅く感じるが、ジョルジ・ワグネルとレアンドロ・ドミンゲスを中心に丁寧な攻撃を披露。相手のレベルに徐々に慣れ、よく戦い抜いた貴重な勝利。

2011/12 Bundesliga
Dortmund 1-1 Kaiserslautern
ドルトムントは試合は優位に進めるが、盤石とは言えない。ギュンドアンとダ・シルバの中盤が不安定。ペースを作り出せない。香川のゴールで先制するが、不安定さは消えず、引き分けに持ち込まれる。

FIFA Club World Cup Japan 2011
Kashiwa Reysol 1-3 Santos
序盤から柏の数的優位を作り出す、粘り強い守備が光る。その守備を突き破るガンソの縦パス、ネイマールの動き出しとシュートがとにかく素晴らしかった。ボルジェスのゴールやダニーロのFKも含め、勝負所での差が際立つ。

FIFA Club World Cup Japan 2011
Al-Sadd 0-4 Barcelona
バルセロナが試合を支配する工程が面白い。アルサッドが引いていたことも関係あるが、高い技術に支えられたパス回しで相手を自陣に追い込み、ディフェンスラインも本当に高く設定。苦し紛れのクリアや前線に向けた縦パスもプジョルとマスチェラーノが素早い寄せでボールを持たせない。守備時のプレスもそれほど厳しくなく、3人程度でスペースを消すような感じ。ハードワークと効率の絶妙なバランス。

2011/12 Bundesliga
Freiburg 1-4 Dortmund
香川が攻撃を牽引。試合も作りながら前線にも飛び出し、持ち味を存分に発揮。チームも得点を重ね、圧勝。

2011/12 Lega Serie A
Genoa 0-1 Internazionale
地力に勝るインテルが試合を支配。決定機の少なさが気になるが、タレントが揃い、ジェノアを押し切る。

FIFA Club World Cup Japan 2011
Santos 0-4 Barcelona
サントスはバルセロナを相手に全く歯が立たない。サントスの未知のポテンシャルに注目したが、ここまで力量差があるとは思わなかった。バルセロナは「相手にサッカーをさせない」究極の形を体現している。等間隔のポジショニングを攻守に実践し、ボールを持たせない。

2011/12 UEFA Champions League
Basel 2-1 Man. United
バーゼルは攻守にバランスの優れたチーム。マンチェスター・ユナイテッドはチャンスを作るが、決め切れず、流れが悪いままに試合を進めてしまった。バーゼルの完勝と言える試合。シャキリが獅子奮迅の活躍。ゲームも作り、前への推進力も抜群。将来が非常に楽しみな選手。

2011/12 Lega Serie A
Internazionale 4-1 Lecce
先制を許すが、インテルは盛り返し、危なげない試合運び。あらゆるポジションから形からチャンスを作り、レッチェに格の違いを見せる。同等以上の相手とどう戦うか見物。

The 91st Emperor's Cup
F.C. Tokyo 1-0 Urawa Red Diamonds
東京はゴール前の見事なコンビネーションから石川がゴール。浦和は前線からの東京のプレスに苦しむ。後ろにボールを下げることも多く、動きも少ないため、攻撃の迫力に欠ける。

2011/12 Barclays Premier League
Man. City 1-0 Arsenal
マンチェスター・シティが押し気味に試合を進めるが、一進一退の好試合。アグエロ、シルバ、ナスリが絡む攻撃は魅力的。その中で攻守に幅を利かせるヤヤ・トゥーレの存在も大きい。アーセナルは改善しているが、軸がファン・ペルシだけでは厳しい。ラムジーの球離れの遅さが気になる。

2011/12 Barclays Premier League
Chelsea 2-1 Man. City
プレミアリーグの最高峰はレベルの高さが際立つ見応えのある試合。先制ゴールは僅かなスペースの中でアグエロとバロテッリの技術の高さに驚かされる。キープ力、ラストパス、トラップからシュートまでの流れ等、全てが一級品。一瞬の隙を突いたラウル・メイレレスの同点ゴールも見事。スタリッジも切れ味の鋭い動き。マンチェスター・シティはクリシーの退場が分岐点となり、その後の選手交代も消極的。流れが完全にチェルシーに傾いてしまった。

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