Football Match Reviews for November

November
2011/12 UEFA Champions League
Dortmund 1-0 Olympiacos
前半はドルトムントが魅力的なサッカーを展開。各選手の高い技術に支えられ、ピッチを広く使った正確なパス回しが美しい。その中で生まれたグロスクロイツの抑えが利いた先制点は見事。後半はオリンピアコスに押し込まれるが、逃げ切って勝利。安定感に欠けるのは否めない。

2011/12 Barclays Premier League
Man. United 1-6 Man. City
マンチェスター・シティにとっては歴史的な試合。序盤は押し込まれるが、バロテッリの先制ゴール後は完全に独壇場。シルバが効果的にスペースに入り込んで攻撃を活性化。アシストもゴールも決め、MVP級の活躍。マンチェスター・ユナイテッドはエヴァンスの退場が響いた。

2011/12 Bundesliga
Mainz 3-1 Stuttgart
お互いに決定機を作るイーブンな試合展開。好試合。だが、審判の笛を吹くリズムが悪過ぎる。判定も曖昧で、試合を壊してしまう。マインツにPKで逆転を許した後、シュトゥットガルトは集中力が途切れてしまった。

2011/12 Bundesliga
Dortmund 5-1 Wolfsburg
ドルトムントの完勝。攻守の局面に多くの人数が集まり、ヴォルフスブルクを圧倒。ディフェンスラインを高くし、相手にサッカーをさせない。面白いように裏にパスが通り、ヴォルフスブルクの守備にも問題がある。香川とゲッツェのコンビが光る。

2011/12 UEFA Champions League
Real Madrid 4-0 Lyon
レアル・マドリードの絶対的な強さが見えた。傑出したタレントが攻守に躍動。高い位置からのプレスには驚かされる。エジルのシンプルで無駄のないゲームメークが印象的。

2011/12 UEFA Champions League
Bayern 3-2 Napoli
技術の高い各選手に支えられたバイエルンのパス回しはドイツ代表を見ているよう。ナポリも食い下がるが、地力の差が見えた。

2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Tajikistan 0-4 Japan
前半の途中から日本が試合を支配。劣悪なピッチ上でも丁寧にパスを回す。得点を重ねてタジキスタンを突き放す。選手にも余裕が感じられる。囲まれながらも豪快に決めた前田のゴールが素晴らしい。

2011/12 Bundesliga
Augsburg 1-2 Bayern
バイエルンが前半で2点をリードする余裕の試合運び。しかし、後半に入って形勢逆転。細貝のゴールを皮切りにバイエルン陣内に攻め込む。ペースを握るが、細かい部分でのミスが重なり、ゴールに至らない。両チームの力の差が見られた試合。バイエルンはシュヴァインシュタイガーの離脱が大きい。

International Friendly Match
England 1-0 Spain
イングランドは勝ったが、決め手に欠ける閉塞感のあるサッカー。スペインの前に防戦一方。改めて、スペインに勝つには先制点を与えられない。スペインは高いレベルの選手が揃うが、シャビの交代後はレベルが落ちる。存在の大きさを改めて感じる。

2011/12 Bundesliga
Bayern 0-1 Dortmund
ブンデスリーガの頂上決戦は非常にレベルの高い攻防戦。全ての局面が「狭い」ため、各選手の技量が試される。90分の中で主導権が何度も入れ替わり、ワンプレーの「文脈」にサッカーの奥深さを感じる。バイエルンの攻撃を跳ね返し続けたドルトムントの守備が素晴らしく、攻撃でも「らしさ」を生かしてゴールを決めた。バイエルンは痛い敗戦。

2014 FIFA World Cup Brazil Qualifiers
Korea DPR 1-0 Japan
日本にとっては「究極のアウェー」。平壌での試合は滅多に見られない雰囲気。プレッシャーに限らず、日本は北朝鮮の勢いや雰囲気に呑まれた印象。モチベーションの差も色濃い。ボールを持てて攻撃の形を作れる遠藤や香川の不在が影響したが、消化試合に出場させなかったザッケローニの判断は正しい。同時に選手層の薄さも改めて浮き彫りになった。

London 2012 Olympic Qualifiers
Bahrain 0-2 Japan
縦への意識が強いバーレーン。ロングボールで日本を攻め立てるが、日本は上手にいなす。徐々に主導権を奪い、大津のゴールで先制。後半はペースを握られるが、東のゴールで相手を突き放す。ルトフッラーが明らかな穴だった。

International Friendly Match
Germany 3-0 Netherlands
ドイツは素晴らしいサッカーを披露。各ポジションに素晴らしいタレントが揃い、充実の時。エジルが繰り出す一つ一つのパスの強さや方向に意味が感じられ、奥深い。クローゼの動き出しや攻撃の組み立てに関わるプレーも円熟の域。オランダの印象がほとんど残らず、「テクニカルなドイツ」の印象のみが強烈に残った。

2011/12 UEFA Champions League
Arsenal 2-1 Dortmund
攻撃的な両チームによる見応えのある試合。アーセナルがボールを支配するが、カウンターからドルトムントがチャンスを作り続ける。しかし、ゲッツェとベンダーの離脱により、流れが完全にアーセナルに傾く。先制点をアシストしたソングは出色の出来。攻守に圧倒的な存在感。ドルトムントは悔やまれる敗戦。

2011/12 UEFA Champions League
Milan 2-3 Barcelona
バルセロナが押し気味に試合を進めるが、ミランも負けずに食らい付く。リードされながら、2度も同点にしたのは素晴らしい。だが、バルセロナが地力に勝る。ボアテングの驚異的な身体能力が生んだゴールは見事の一言。

2011/12 Bundesliga
Dortmund 2-0 Schalke
ドルトムントの完勝。ゲッツェが攻撃の組み立てから決定機の演出まで、試合を支配。シャルケはドルトムントのプレスを凌げず、ロングボールに頼った攻撃。ボールを持てる選手がいない。

London 2012 Olympic Qualifiers
Japan 2-1 Syria
日本は優位に試合を進めながらも試合運びが拙い。先制したが、その後はシリアとの打ち合い。再三のチャンスも決め切れず、隙を突かれて同点にされる。流れをつかめない中、比嘉の素晴らしいクロスから大津がゴール。ボールを持って時間を作り、ゴールに向かえる大津の存在感が抜群。

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