Football Match Reviews for July

July
2011 J.LEAGUE Division 1
Urawa Red Diamonds 1-1 Gamba Osaka
前半はガンバのゆったりとしたペースに浦和が押し込まれる。浦和は相手のミスから生まれるカウンターとロングボールに頼った攻撃。ペナルティエリア付近で攻撃に詰まり、スペースのある右サイドにボールを流すパターン。バリエーションに欠けた展開。後半に柏木と山田直が入り、見違えるような攻撃を披露。特に山田直の動きの多さ、選手間のスペースに入って選択肢を作り出す動きは浦和の攻撃の活性化につながった。原口も試合を通して積極的な素晴らしい動き。

FIFA U-17 World Cup Mexico 2011
Japan 6-0 New Zealand
試合を通して日本がニュージーランドを圧倒。華麗なパス回しを生む日本の各選手の技術の高さに驚かされる。スペースを作る動き、後方から前線へのパスの出し入れ等、本当にスムース。秋野、石毛、川口、早川、室屋等、既にある程度の型が確立されている印象。

FIFA Women's World Cup Germany 2011
Germany 0-1 Japan
ドイツがフィジカルと高さを前面に出して日本を終始圧倒。日本はチャンスらしいチャンスを作れないが、ゴール前の粘り強い守備がとにかく素晴らしい。この諦めない、粘り強い守備は日本サッカーの「お家芸」と言っても過言ではない。アウェーの環境で防戦一方の展開を跳ね返した精神的なタフさも素晴らしい。

FIFA Women's World Cup Germany 2011
Japan 3-1 Sweden
日本はミスから先制されるが、試合全体を通してスウェーデンを圧倒。連続したプレスでスウェーデンにサッカーをさせない。攻守で見せる動きの質と量が素晴らしい。技術が力に勝った典型的な試合。改めて、宮間の両足のキック精度に驚かされる。

FIFA Women's World Cup Germany 2011
Japan 2-2 USA, 3-1 PSO
アメリカが試合を終始優位に進める。強靭なフィジカル、正確な技術、リーチの長さ等で日本を圧倒。決定機を数多く演出。出足の鋭い強固な守備ブロックで日本にゲームを作らせない。二度もリードを奪うが、日本の精神力と粘り強い守備がこの試合でも健在。逆境を跳ね返すタフさが素晴らしい。澤の同点ゴールとPK戦での海堀の立て続けのセーブには頭が下がる。日本サッカーにとって歴史的な試合。

2011 Copa América
Argentina 1-1 Uruguay, 4-5 PSO
サッカーを知り尽くした国同士の高度な試合。両チームの駆け引きが絶妙。スアレスがマスチェラーノを退場に追い込んだ場面は「芸術」に等しい。アルゼンチンが試合を支配しているようで、ウルグアイの思惑通りに進んだ感がある。メッシを押さえ込んだが、それ以上にチームがメッシを生かしていない。ゴールから離れた場所にメッシがいても怖くなく、ファールで止めても問題ない。ウルグアイのカウンターは迫力満点。カバーニ不在を感じさせない。

2011 Copa América
Brazil 0-0 Paraguay, 0-2 PSO
パラグアイの守備がブラジルの攻撃を凌駕。ブラジルが何度もゴールに迫るが、ビジャールを中心としたパラグアイの守備が何度も跳ね返す。改めて、パラグアイの守備の堅さは世界トップレベルと感じる。ブラジルは不運と言えば不運だが、攻撃陣が全体的に「小粒」になった感は否めない。一線級の選手が不在。ガンソは現代では珍しい、古典的なパサー。リケルメを見ているよう。

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