『人生の目的』


『人生の目的』の中で五木寛之は人生の目的を「自分の人生の目的を探すこと」であると述べています。それと同時に、著者は人生の目的を「おそらく最後まで見出すことのできないものなのだろう」とも語られます。「目的」は見つからないかもしれませんが、「目的」とは「信じること」なのではないでしょうか。信じたものも時間が経過すれば変化する可能性もあります。しかし、確固たる信念や軸を持つことが人生を有意義に感じさせてくれる「目的」なのかもしれません。無駄を削ぎ落としシンプルに、自身の思いに対して誠実に忠実に生きることが周囲の幸福に通じるのではないかとも、読み終えた後に感じました。また、改めて「人は子供に育てられる」という言葉に触れ、非常に感慨深かったです。

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