『熱狂、幻滅、そして希望2002FIFA World Cupレポート―フィジカル・インテンシティV』


『フィジカル・インテンシティ』シリーズの第五弾、『熱狂、幻滅、そして希望2002FIFA World Cupレポート―フィジカル・インテンシティV』は著者である村上龍の視線から捉えた、2002年FIFAワールドカップ韓日大会のレポートが綴られています。2002年から既に7年以上が経過している事実に驚きつつ、村上龍が語るレポートから7年前の興奮が脳裏に蘇ります。当時の最先端のサッカーを目撃した著者が日本のサッカーについて興味深い言葉を残しています。「わたしたちは、どんなサッカー好きなのかを明らかにして、それを自国のリーグ戦、つまりJリーグを通じてアピールする必要がある。」試行錯誤を経て、現在でも確固たる理念を伴った「スタイル」は構築されていないかもしれませんが、規律、俊敏性、運動量を伴った日本サッカーの形の輪郭は見えてきたと思います。7年以上が経過した現在、そのスタイルに希望と永続性を期待してしまいます。

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